生板帳

株式投機に関する備忘録です。

にっ◯い

土日潰して駆り出されるのは学生も社員さんもおあいこですね……。さすがに日曜9過ぎ時からOB訪問とかはお互い大変だと思うのですが……。
そんな分けでOB訪問会行ってきました。



会場は丸の内本社。大理石に囲まれたエントリーホールを見てやっぱりお堅いなーなんて思う。第一生命とは異なり会場はしっかりしてました。ペットボトルのお茶に名前シールを貼って質問。30分ローテ×3。僕は国際業務、デリバ、外国株式担当、株式部の三名の方にお話を伺いました。

  • 国際業務
生保業界はどこも国際業務に力を入れてますね。ただ第一生命さんほど進んではおらず、まだまだ規模の小さい部署。ヨーロッパやアジア新興国なんかを見てるらしいです。IBのカバレッジが持ってくるMA案件を検討したり自分でリサーチしたりするのが仕事。IBの仕事を評価するためにもバリュエーションなんかは勉強して自分たちでもやります。むしろ出来なかったら彼らの仕事を評価できないから困っちゃう。
配属される人は帰国子女が大半。扱う資料は大体英語、海外の提携会社の社長さんとかが来日したときは案内なんかもしたりするので英語がスラスラ読めるのは最低条件っぽいです。年次が若いのもあってこの方から伺ったのはこれくらい。

  • 外国株式
前の会社で聞いたように出社は7時過ぎと早め。債券なんかと違って海外のマーケットが開くのを待つのは基本的にはないとのことで、業務全般は意外と大人しめです。同じ部署にデリバ扱うとこがあってそこはもうちょっと色々あるらしい。
生保の運用と証券会社なんかの運用の違いを質問する生徒多し。まあ種類として全く違いますよね。ベンチマークなんて気にしないって仰ってたし。あとは運用部門の人事評価の難しさとかかなー。これは聞いてみて確かにって思ったけど、基本的にチームで動く+スパン長いということで個人別の評価が難しい。話では3年前の人たちが取り組んだ仕事のせいで今の社員の方の評価が下がるという少し理不尽な現象もあります。逆も然りですが。

  • 株式部
この方も運用。色々株の話をお伺いできて面白かった。個人情報に抵触しない程度に脚色すると、大学で企業のバリュエー算出の研究してた(DCFとか)。ぶっちゃけ市場は完全に合理的に動いてると思ってて、じゃあ資産運用部門(特に生保みたいに超長期で見られるとこ)で働いたら自分の研究もろ活かせるじゃんと思い、且つ自分の出したバリューが本当にあってるのかも確認したくて生保に就職したと。僕みたいに実際の取引から興味をもったのではなく、企業に関する研究からマーケットに携わりたいと考えたわけで、正反対のアプローチを持っていて面白かったです。学生時代は短期トレーディングなんてモメンタム+運でしかないギャンブルと捉えてたが、現在はちょっとやってみたい、実際市場に関わってみるとその合理性を疑うことになったと仰ってました。
日生さんも物言う株主として活動されてるわけでそのお仕事のやりがいなんかも。企業の経営陣は常に自社の株価に不満を持っている。曰く、僕みたいなイナゴに代表されるような短期目線のやつらはうちの企業価値を分かってない、20年後を考えればこの計画を出して株価が下がるわけないのにマーケットは悲観する、とか。それはその通りなんですがマーケット関係者のみんながみんなそんな長期で物を見てるわけがなく、株主と経営陣の間でどんどん溝がでかくなってくる。日生さんの企業に対する訪問活動の目的の一つはこういう株主ー経営陣のギャップを諸々の提案を通じて少なくし、市場での適切な価格形成を支えるということで、これは非常にやりがいのあるものだと感じてるそうです。

生保業界全然見てなかったけど、こうやって実際話聞いてみると面白そうだよなー。もうちょっと真面目に説明会とか出てればよかったorz 何とか選考フロー乗れてるといいんだけど……。

P.S
改めて言っておくと、当ブログの内容は企業の内部情報(そんな言うほどのものではないけど)に関しては脚色、ブラフを織り交ぜ、あくまで就職活動に役立つ情報として活用されることを目的としてますので悪しからず。日程やら場所やら選考過程なんかは忠実です。今年から変わって来年の人も大変そうだしね。