生板帳

株式投機に関する備忘録です。

某訪問会


◯銀の◯話会行ってきました(´・ω・`)具体的に書く分サーチ避ける仕様になってます。
場所は本郷の喫茶店。経済学部他と書かれてたので法、理系はいない模様。ていうか9割以上経済学部でめっちゃ肩身狭かった……みんな経済学部の子だよね?みたいなノリ。ただ聞いてみたら経、法と共に三分の一、残り理系その他で毎年入ってるらしく、そもそも文学部系から日銀受ける人なんて母数が少ないので実際の競争率はそこまででもなさそう。
それにしてもB◯Jらしい訪問会でした。やっぱみんな頭よかった。質問のレベルもなんか無駄に高く、考えて質問するのがめんどかったです。何より今回一番苦労したのがアップルパイのきれいな食べ方。あと中国茶がめちゃくちゃうまかった。


1.当日の流れ

まず遅刻しそうになり、後楽園駅からちょっとダッシュ気味、着いたときには9割方到着してて二階に案内される。全部で20人いないくらい?確か2〜3回開催されるので全部合わせても100人は絶対いない。
席に着くと見たことない中国茶と生クリームの乗ったアップルパイが配膳される。もちろん誰も手をつけない。結果としてこの後社員の方が移動する僅かなタイミングに、メガネで眉毛太めのむさい男たちが急いでアップルパイを食べるというとてもおかしな光景が繰り広げられることになります。
形態としては普通の訪問会と同じく社員の方3名がローテで30分ごとに回る感じ。社員の方が席について5分くらいキャリアを語り、あとはこちらから質問。
一人目の方は9年目で現在は経済分析(さすがに社員さんの情報について詳しくはかけない)をしているらしい。話を聞いてる限りでは業務はずっと調査、考査、統計してマクロでその業界なり日本経済全体の見通しを予測するというもの。いかにも中央銀行らしい業務で民間銀行やらJBICDBJとは全く違う。全員の話を聞いて思ったのはマクロ万歳ということでした(小並感)。その方の場合1年目はやはり支店に飛ばされ、地域経済の調査を一年間したとのこと。社長さんにあって書類見せてもらって考査したり、はたまたスーパーや農家、旅館の方に100件くらち電話して、「最近売上どうよ」みたいなことを聞きまくり自分で統計作ったり。地方だとやはりこういう地道な作業もやるらしいです。
二年目からは企業のリスク管理、特に銀行を担当したらしく、まあそれも財務諸表その他資料もってメガバンとかの経営陣に凸り「ここのこれ本当にリスク管理できてるんすか」みたいなことを聞きまくる仕事らしい。やはり民間銀行よりは金融庁の仕事に近い。行員の方はあっちはレギュレーターでこっちはオブザーバーだって言ってましたが。
そしてその後ニューヨークに留学。経済学のマスター(IBDのようにMBAつまりファイナンスではない)をとって帰国した後、現在はバリバリ統計使って分析しまくってるとのこと。特に最近はアメリカのある年代の製造業についての構造分析を行い、なんか日本経済に応用できるとこはないのか探してるらしいです。
業務内容の多さで有名なBOJですが、こうやってみると銀行っていうよりマーケットのリサーチ部門に近い。そして米製造業の構造分析あたりになってくるとアカデミック色かなり強いですね。やはりこの辺りが特徴らしいです。

二人目の方も9年目。この人は金融日銀しか受けてなかったらしく(商社志望)面接が気に入ってBOJに決定したとのこと。この後にも書きますがやはり日銀の面接は特徴的でここに惹かれる人も多いらしいです。かくいう僕も面接面白そうだから受ける系。
この方もまあ1年目は地方なので省略。その後は米、欧の経済予測をしていたとのこと。その後はシカゴに留学。そういえばこの人だけ経済学部ではなく経営出身でした。シカゴでのマスターもファイナンス関係とのことだが、その後はなぜかデリバティブ規制のとこに行ってるとのこと。なんかすげーフランク且つてきとーなノリで、話す内容も「今年の一般職女の子いっぱいとるからオススメだよ〜」とか言ってるくせに、手元では名簿持って質問者さんにガンガン目印つけるっていう得体の知れなさ。さすがにみんなこの人には質問してました。後で知ったことですが一階のテーブルは人多く不利だったとのこと。遅れてよかった……。
最近はジェネラリスト育成志向だよ〜とか留学志望すれば8割方いけるよ〜とかみんな2〜3年で部署変わるから他の企業(商社の鉄鋼の体育会系みたいな)のような部署ごとの雰囲気の違いはないよ〜とか内部情報を教えてくれました。
とにかく日銀政策決定会合のお偉いさんたちに最高の予測を提出するのが夢だとのこと。ぶっちゃけ銀行のOB訪問のはずなのに今回全く「金」、「ファイナンス」という言葉が出てきませんでした。最早別業界と見ていいレベル(当然なんですが)。もうちょっと融資の話とかも聞けるかと思ったら「ゆ」の字も出てこない。

三人目の方は12年目で現在◯画にいるとのこと。今回一番のお偉いさんで政策決定会合の運営してるという……。
この人は支店で調査やったりマクロモデル組んだり(Qjemとか)上場企業調査したりとかミクロ軽量でロンドンに留学したりモニタリングしたりロンドン事務所であっちの中央銀行と一緒にヒアリングしたり金融政策決定会合のレポートだして運営したりとかかなり色々やられてる。こんだけ回されてほとんど研修もなく、実際仕事する中で勉強しろというんだから結構酷。いや、いきなりマクロモデル組む業務とか無理でしょ……。
企業調査は特にリスクプロファイリングの点でやってたらしく野村証券とかのしゃっちょさんたちに凸ってこれまた決算書説明してもらったりするらしい。そうして集めたデータをもとにこれまた予測するんだからやはりマクロが一番大事って感じですね。
この方もおっしゃってたようにやはり日銀アカデミック色相当強いらしく、今の部署は30人中6人くらいはPhD持ってるとのこと。普通の企業は会社の金でPhD取らせたりしませんね。やっぱ世銀、IMFやらがメインの出向先とのこと。

2.感想

やはり日銀の業務はオンリーワンなんだとまあ感じさせられました。分析、統計、予測の三本柱が多い模様。そしてレポートを作り上げてロジカルに先行きを予測していくという。完全にマクロ経済学を用いて実体経済にアプローチしていくという学者とも市井のエコノミストとも違う存在。勉強したり研究が好きな人はいいんだろうけどそうでない人は絶対に合わなそう。
あと他に日銀の特徴としては留学と選考かな。留学については志望すれば8割はいけるという太っ腹ぶり。しかも成績よければ4年に延長して博士コースとかもあるらしい。さすがに時期の早さという意味では外務省に劣るらしいですが留学制度の豊富さは売りなわけですね。まあこんだけ気前よくぽんぽん出してくれるとこは中々ない(商社のアフリカ、中東出向は除く)。
次に面接ですが調べれば分かるように中々すごいです。基本的に勉強関係のことしか聞かず、自分の専門について一対一で約一時間しかもそれが人によっては10人近く。こんな面接方式はそうそう見るものではないのですが、今回のOBの方々はみんなこれが気に入ったとのこと。自分が勉強してきたことを様々なバックグラウンドの方と議論する、しかも相手もそれをちゃんと理解しようとしてくれてバンバン鋭い質問を投げかけてくれる。そんな面接が10回近く行われるのですが、OBの方曰く、「一人一人と面接していくにつれて自分でも自分の研究について理解が深まっていく気がした。それがいいなーと思って」日銀に来たらしいです。むしろそう思える人が受かる傾向が多いのかな。


日銀についてはこれぐらいかなー。まだまだ書くことありそうだけど流石に頭使って疲れました。しかも訪問会の前バイトだったしね。あ、選考については面接ってもう始まってるの?ってOBの方が言ってたぐらいだからまだ始まってないようです。4月の本店説明会に実は出ておらずちょっと心配してたのですがよかった。
明日は丸紅の説明会があります。総合商社のセミナー、説明会には大体申し込んでるんですが丸紅以外全部ハズレ。物産、商事マジfuck。学歴順に取ってるとかいう噂もありますが多分結構ランダムです。一橋の人も慶経も東大の人も普通に落ちてるので。そんな中丸紅さんは説明会に当ててくださって感謝の念がつきませんそんなに行きたくないけど。
それより来週は物産の昔人事部長やってたお偉いさんに会うので物産の企業研究をしなければなりません。個人的に興味あるのは食糧部門。資源とか素人目には先行き不明すぎてわからんので。そしてなんとこれが初のOB訪問。一番最初にお会いする方が一番お偉いさんという……若手の方で練習とかそんな機会はなかったのか……。
まあそんなこんなで今週来週頑張ってくのでよろしくです(´・ω・`)!